企画展示
【第2期企画】
クリエイティヴ・レガシー
–創造する伝統–
2019/7/8(木) - 2019/9/27(金)
2020東京オリンピックを間近に控え、 レガシーという言葉が飛び交っている。 遺産の継承という意味であるだろうが、 日本社会の将来という視点に立てば継承という手段だけでは足らない。 なぜならアンドレ • マルローがかつて言ったように、また松尾芭蕉が不易流行という言葉で表現したように、 日本の伝統は革新し創造し続けることにその本質があるからだ。 だからこそ時代ごとの世界と呼吸し、世界でも特有な多様性を追い続ける文化がこの国に生まれたのである。 形を変えていくためには、 支えていく持続的な構造的思考を把握することが重要である。 OTEMACHI ART LABORATORIESでは、「バベルの謎」 に続く第2回の実験事業として今回、 生け花と日本舞踊に構造改革と新しい形をもたらそうとする二人のアーテイストとともに建築家隈研吾の革新的茶席システムを加え、持続可能な伝統創造という問題に取り組むことにした。 様々な分野に飛び火し融合する鮮烈な創造が、 私たちが目指すベき継承の未来を見せてくれることを信じている。